「社会人類学の構造分析として日本とインドほど理論的アンチテーゼを示す社会の例は、ちょっと世界的に無いようにに思われる」。これは、社会人類学者の中根千枝さんの言葉です。つまり日本人とインド人の特質は真逆である。という事です。
インド人は、状況の変化に対してたいへん逞しく、基本的に楽観的で、言語能力に優れ、ハードネゴシエーターです。
日本人は、場の雰囲気に敏感で、あまりしゃべりは得意でなく、交渉はインド人に比べると押しは弱い。しかし、几帳面で計画性に富む。
が、私は、インド人と日本人がタッグを組んだら世界一になるのでは? と思うようになりました。
10×10=100ですが、1.4×1.4=2にしかなりません。
インド人と日本人はこの10×10になると強く実感します。
しかし、それができた場合、インド人と日本人の「組み合わせ」は世界最強タッグとなる。
20年以上にわたるインドでの勤務を通じて、これは私の確信になりました。
アジアチーム H. A.