日本人は礼儀正しい民族だと、自らやや自慢げ(?)に称しています。たしかにそうかもしれませんが、現地(欧米+南米)に住むとその礼儀正しさの表現や実行の仕方が違うことに否応なしに気づかされます。
まず“please”(独“bitte”、 仏“s’il vous plais”)。お店でも飲食店でも、何か依頼するときにこの言葉を最後につけることは「常識以前」のマナーです。パリのカフェで”one coffee!と叫んでいる日本人を見るとドキドキしてしまいます。次いで“after you”(独“nach Ihnen”、仏”apres vous”)。街中で同じタイミングで店内に入ろうとしたときなどにさっと相手に優先順位を譲ります。こちらが男性で相手が女性でしたら「無条件絶対」。そしてThank you (独“Danke”、仏“Merci”)。前の二つに比べたら実行度合いは高いと思いますが、中年以上の日本人男性で何も言葉を発さない人が偶にいます。
ついで加えると、飲食店で会計をするときに大声で店員を呼ばないことと、チップ(独“Trinkgeld”、仏“pourboire”)のマナーも要注意。特に後者はややこしい。欧州ではEuro導入後、レストランでもタクシーでも端数切り上げ程度で概ね可となりましたが、アメリカでは依然として10-15%のチップが実質的に「強制」。カードや電子決済であっても。みなさん、「礼節の国」の国民として気を付けましょう。
“Gebratene Scholle”(grilled sole) in Hamburg, Germany….and nice beers.
欧州チーム Y.T.