海外(欧州を例に挙げます)と日本の違いを最も感じる一つの例は、モノやサービスの提供者(つまり売り手)とそれを購入する「買い手」との関係かもしれません。
例えばレストラン。会計をしたい(支払いは各テーブルです)と店員を呼んでもなかなか反応してくれません。 他のお客(常連さん?)とおしゃべりの真っ最中で少し面倒くさそうな顔をして振り向いたりします。まして店員がバタバタと走り回っている時にしたら声掛したら、“いま忙しい、少し待て”とストレートに返してきます。
もちろん、店員さんたちは良いサービスをしようと心掛けています。が、はっきりしていることは自分たちの能力を超えた、あるいはあなた方が払っているお金以上のサービスはできないよという姿勢です。
「売り手」にとっての「買い手」は、あくまで取引(レストランでランチを頼むにしろ、百億円単位の長期売買契約を結ぶにしろ)の相手にすぎず、そこには何ら上下関係は存在しません。
日本にまだ根強く蔓延する「お客様は神様」意識は、とても特殊で異常とも言えることに注意したほうが良いと思います。
A restaurant in München
欧州チーム Y.T.